岡山市の有名バルでは近年レジンを使用したアクセサリーを手軽に楽しめるようになっています。手芸店だけでなく100円均一でもレジン液やモールドと呼ばれる型を購入できるので、初心者の方でも挑戦しやすく本格的な仕上がりが最大の魅力でしょう。そんなレジンアクセサリーでは度々生花やドライフラワーを使用します。本物の花をレジンの中に閉じ込めた、ナチュラルかつ可愛らしいアクセサリーはフェミニンな印象で高い人気を誇っています。そこで花を用いたレジンアクセサリーを制作する上で知っておきたいアクセサリー加工の秘訣をご紹介しましょう。
薔薇の花びらやかすみ草といった草花をレジンの中に閉じ込めたイヤリングやネックレスは顔周りをとても華やかに演出してくれます。指輪ですと手先のワンポイントに最適ですしネイルが華やいで映えます。こうしたアクセサリーはモールドにレジン液を流し込む段階で草花を埋め込んで作られています。しかし本物の花を閉じ込めるアクセサリーにはいくつかのリスクが付きものです。自然素材ですから経年劣化がありますし、加工方法によっては数か月ほどで色褪せてしまうのです。また最悪の場合はカビが生えるなどアクセサリーとして致命的な劣化を招く恐れもあります。では色褪せやカビを防止するにはどうすれば良いのでしょうか?
1つ目は生花ではなくドライフラワーを加工するということです。生花は色褪せが早いだけでなく、レジン液をモールドに流し込む際に少しでも気泡が出来てしまうと気泡から空気が中に入り込みカビを発生させてしまいます。そこで出来るだけ乾燥させたドライフラワーを使用することをお勧めします。2つ目はドライフラワーをモールドの中心部分に閉じ込める方法です。草花が色褪せる最大の原因は自然光を浴びることです。その為ドライフラワーをモールドの最下層に埋め込むと、硬化したレジンの表層にドライフラワーが来てしまいます。表層に近いということは太陽光を浴びた際に最もダメージが大きいということですから、出来るだけモールドの中層部分に草花を配置しましょう。
こうした本来の色味を活かしたテクニックの例外として花を着色するという手法もお勧めです。代表的な例はかすみ草などを着色したアクセサリーで、これらはドライフラワーを色水に漬けて色素を沈着させています。ひと手間ですが絵具の色水で本来の色味を強調させれば色褪せを少々遅らせることも可能です。正確には本来の色味が褪せても絵具の色味が残ることで色褪せを感じさせない仕上がりに出来るのです。もちろん思い切った色でドライフラワーを染めてオリジナリティ溢れる草花を作るのも素敵ですね。ちなみにネオンカラーに染めたい場合は、染めたい色の絵具に白を足して色味を調整すると理想に近いネオンカラーを生み出すことが出来ますよ。染めたい色も既成の絵具ではなく、三原色の原理を用いて一から色を混ぜ合わせて作った方が微妙なニュアンスの変化を調整できますのでお勧めです。
こうしたコツを掴んで加工すれば、本物の花の美しさを最大限に活かした作品から自分だけのカラーを楽しめるユニークな作品まで表現の幅が大きく広がります。ぜひご自分のイメージに合った加工を用いてオリジナルのアクセサリーを楽しんでみて下さいね。